国際的な成長に合わせてデザインリサーチの投資先を決める

決定方法

ほとんどの企業は、GDPが最も急速に成長している市場を知っており、ビッグ5（米国、中国、日本、英国、ドイツ）を中心とした戦略を持っていることでしょう。また、トラフィックやコンバージョンが最も多い場所に投資することもあるでしょう。もし、これらの指標を利用できないのであれば、次のことを検討することをお勧めします。

上げ潮はすべての船を持ち上げる

上記のドイツに関する例を見てみましょう。ヨーロッパ市場でUXの問題によってコンバージョンの問題が発生した場合、その原因は、ローカライゼーションの欠如や不十分さ、あるいはグローバルな問題がたまたま特定の市場で鋭く感じられた、という2つのうちのどちらかである可能性があります。

いずれにせよ、私はその市場で調査を行うことをお勧めします。UXリサーチは、両方の問題に直接対処し、コンバージョン率を向上させるでしょう。また、ほとんどの場合、グローバルに適用可能な推奨事項を提供します。これにより、他の市場のコンバージョン率も向上し、リサーチの投資対効果も高まります。

私たちは皆、同じではありません

私はこれまで15以上の欧州市場の調査に参加しましたが、大半は行動の面で非常に似ていました。しかし、中には非常に異なる市場もあり、そのような市場ではリサーチを行うことをお勧めします。なぜなら、他の市場のルールは、必ずしもその市場のユーザーがどのように行動するかの代用品にはならないからです。以下に、いくつかの例を挙げます：

• 中国 ?中国のユーザーは、行動様式や利用するチャネル、期待することが実にさまざまです。また、チェックアウト時の住所欄が欧米と逆順になっているなど、eコマースの構成も大きく異なります。
• 米国 あまり知られていないかもしれませんが、私の経験では、米国市場には特別に対応する必要があります。これは単に規模が大きいからというだけでなく、ユーザーの行動や期待、ローカライズの問題など、ユニークな点があるからです。米国の消費者は、米国中心の世界観を持っているため、ローカライズの不備に気づき、それに適応できるとは限りません。例えば、衣服のサイズが米国サイズにデフォルト設定されていない場合、彼らは気づかないかもしれません。ヨーロッパのバイヤーは、アメリカのサイトからの購入に慣れているため、気づくことが多いようです。

この他にもユニークな特徴を持つ市場がありますので、ある程度調べてから決めるとよいでしょう。もちろん、アドバイスが必要な場合は、私たちがお手伝いします。